2012年8月5日〜10日


8月5日、関君、全登と三人が先遣隊として千葉を出発。 翌朝、今日からの窯作りの全体観を説明しました。
まずは萬寶院の現場へ資材の搬入。すでにレンガは運び込まれてました。 窯の設置場所に墨を入れていきます。
基礎部のレンガを置いて切断箇所を決め、アングルを入れていきます。 鉄部の処理はお得意のこねこねクラブのメンバー。
熱中症にならないように気をつけます。 飛び入り参加の篠塚君がお昼過ぎに帰宅。左から二番目の人。
午後、木村家到着。しかし溶接機械が電圧不足(発電機)で四苦八苦してしまいました。 こんな感じで、仮設の集会場に泊り込みます。合宿の感じですね。
なんと翌朝、早朝から作業をして、われわれが現場に着いたときにはこの状態。溶接の問題で一晩悩んだそうです。アングルはボルト止めに・・すいませんでした・・・。
ようやくモルタルでレンガを積み上げていく作業に入りました。 窯の難しいロストル部を作っていきます。
レンガ積みの指揮を執る、全登。問題が生じても的確に指示が出されます。 現場の全体。かんかん照りの天気でテントが役に立ちました。
「間」からの廃材レンガ。やわらかいので切りやすいものです。 三日目到着の亜海ものこぎりで小さく切って隙間を埋めるのを手伝いました。
先生はひたすら裏方の地味な仕事。でもモルタルの硬さは重要です。 きちっと測りながら正確にレンガを積み上げていきます。
700個あまりの耐火煉瓦もすでに半分以上使われています。 実働派の奥田さん。力哉君も面白い夏休みの経験になったことでしょう。
ものすごい働きをする、自治会長の内海さん。 もくもくと手を動かすおもしろキャラの板宮さん。
三日目の夕方、ついに窯の大半が出来上がりました。 7時を過ぎて、薄暗くなりました。この日の作業はたいへんでした。お疲れ様でした。
四日目は午前、育代さんのカラフルキッズに参加しました。 午後は藤田君のはにわ教室。こねこねクラブも集まりました。
夕方4時過ぎ、再び現場で窯作り。いよいよマックスボードの登場です。 最大の難関、アーチの制作に取り掛かりました。
難しい計算は恭子先生の担当。正確にアーチのカーブの角度を割り出していきます。 この型枠の上にマックスボードのアーチが乗って天井部が出来上がります。
5日目の朝、こねこねクラブのメンバーが現場に集まりました。見事に出来上がった窯を見て皆さん感激。
記念に、みんなで少しお手伝い。ここで忘れられないハプニング。いろいろなことが起きるものです。
どんな困難も克服。やればできるの精神です。窯の天井部を補強します。 灯油のバーナーは奥田さんが接続。部品を買いに仙台まで行ってくれました。
6日目、最終日。アーチの型枠をはずします。 がっちり天井部が出来上がりました。
バーナーの燃焼実験。順調です。ここでタイムリミット。帰路につかなくてはなりません。 扉の制作は仮設のメンバーに託して、私たちは終了です。
いったん集会場に帰って荷造り、そして記念撮影。 子供たちには新しい親戚ができたようです。

今回の参加メンバー

8月5日〜10日 小野満俊彦・小野満全登
8月5日〜6日 篠塚君(関君の友人で飛び入り参加)
8月5日〜8日 関健作君
8月6日〜10日 藤田隆康君・木村育代さん・リキヤ君・サキちゃん
8月7日〜9日 小野満恭子・林武宏・小野満亜海

8月5日〜10日以降 東松島仮設住宅のみなさん
自治会長の内海さん・副会長の奥田さん・板宮さん・米村さん
お世話をしていただいた、副会長の内海聡子さん・こねこねクラブ会長の小山さん・副会長の今野さん
日野さんや大江さん、他のこねこねクラブの皆さんにも、お世話になりました。

ありがとうございました。

そして、この窯作りのためにさまざまな支援をしてくださった、人たちにも感謝します。

特に炉材を提供してくださった、ITM社、バーナーを寄贈してくださった戸高さん、パイロを寄贈してくださった安達さん、
モルタルや窯の道具を購入する費用として使わせていただいた義援金を送って下さった、石井さん・水谷さん、

おかげさまでたくさんの費用をかけずに窯を作り上げることができました。ありがとうございました。

これから、窯の炊き方や土と釉薬との関係など、奥の深い陶芸の世界を少しづつ知っていけたら
いいなと思っています。
普段の生活が動き始めるまで、まだまだ時間がかかると思いますが、一息入れることの手助けができれば、と考えて
これからも指導を続けていくつもりです。

引き続きご支援をお願いいたします。

                               陶芸工房「間」 小野満俊彦・恭子