美作の風

みまさかのかぜ

今井絵美子　著

人間の誇りを守るため
愛するものを守るため

市井に生きる人々の悲しみと祈りと夢を描ききった感涙の長編時代小説

一組の武士夫婦を通した空前の規模の領民一揆。
生き残ったものにも死者にも等しく吹く無常の風。

気鋭の作者が大河の如き時の流れに浮かぶ人生の諸相を描いて、壮大な新境地を開いた。

森村誠一

藩主の死。
権力者の交代劇。
そして一揆へと向かう農民と、静かに己を貫く主人公。
苦難の風の中に立ったとき、人の生命は、どこまでも輝く。

俊英が、すべての力を込めた、渾身の一冊。
本書を読まずして、今井絵美子は語れない。

細谷正充

2008年9月8日　　第一刷発行
発行者
大杉明彦

発行所
株式会社　角川春樹事務所
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