2007年


「照降町自身番書役日誌・寒雀」


> 冬らしい日を一日も見ることもなく、春になろうとしています。
> お元気でしょうか?
> わたくしには些か変化がありました。
> 1月4日父を亡くしました。享年94歳、大往生とはいえ、父を失った喪失感がこれほど大きいとは知りませんでした。
> でも、わたくしが作家になるのをなにより悦んでくれた父ですので、わたくしの心の中に入ってくれたのだと思い、
これからは父と共に書き続けていくつもりです。

> そのせいというのでもないのですが、今年は飛躍の年となりそうです。
> 3月3日から25日まで、ふくやま文学館で「今井絵美子展」が開かれます。
> まだ駆け出しのわたくしには面映ゆい気がしますが、引き受けることにしました。
> また、会期中15日、ふくやまリーデンローズ小ホールで講演もあります。
> そして、15日、廣済堂文庫より「照降町自身番書役日誌・寒雀」が発売されます。
> 喜三次シリーズの第二弾です。

> 前作を呼んで下さった方は勿論のこと、まだお読みになっていない方も、
これを機会に一作目と合わせて読んで下されば嬉しく思います。
> 今年は、6月に幻冬舎より「出入師夢之丞覚書」シリーズも刊行されますし、
ハルキ文庫からは武家シリーズ第三弾、立場茶屋おりきの第二弾、そした照降町のほうは第三弾、四弾も予定されています。
> 父を失った心の痛手はありますが、どんどん書いていくことで乗りきっていきたいと思っています。
>
> それから、3月6日に引っ越しを致します。
>
> 引っ越しと共に光フレッツに変わりますので、メールアドレスも変ります。
> まだ、新しいアドレスは分かりませんので、パソコンをお持ちの方には分かった時点で改めてメール致します。
> 3月5日までは今まで通りのアドレスで届きます。
>
> 長々とお知らせしました。宜しくお願い致します!!


新作が出ます。


 お元気にお過ごしでしょうか?
 新住所に引っ越して参りまして、はや3月。
とても住み心地がよく、お陰で執筆も捗っています。

一緒に引っ越してきた最愛の猫キャシーも、最初の一日目は少しおどおどしていましたが、
翌日からまるでここで生まれたかのように、イキイキとはね回っています。
猫は家に着くといいますが、本当は愛してあげる人に着くのですね。

このところ、凄いピッチで書き続けています。
3月に一冊の刊行ペースです。

そんなわけで、6月15日「花あらし」がハルキ文庫より刊行されます。
武家シリーズ三作目です。
市之進や彦四郎のその後も書いてあります。
読み応えのあるものにし上がったと思いますので、是非読んで下さいませ!!

現在は「立場茶屋おりき」の二作目を執筆中です。これは、9月に刊行予定です。
引き続き、照降町の第二弾、三弾に入りますし、新たなシリーズ物、短編集も予定されています。

些か草臥れていますが、書き続けられるだけ頑張ろうと思っています。
どうぞ、皆さま、読んで下さいね!!

お元気で!!



> お元気ですか?
> 新作は読んで下さいましたか?
> 実はお願いなのですが、少し前の朝日新聞に「大佛次郎賞推薦作品募集」の記事が出たそうです。
> 友人がわたしの作品を推薦すると言ってきたのですが、読者が推薦する賞って余りないので驚きました。
> その友人がいうには、沢山の人から葉書がいったほうが良いので、他の人にも葉書を出すように伝えるそうです。
>
> それで、もし、わたくしの作品を推薦してやろうというお気持がありましたら、昨年9月より今年の9月までに出版された本が対象ですので、
題名を書いて出して頂けたらと思います。
> 詳細は  葉書一枚に一件。著者、作品、出版社と推薦者の住所、氏名、年齢、電話番号を記して、
>   


〒104-8011
>   東京都中央区築地5-3-2
>   朝日新聞社文化グループ大佛次郎賞事務局
>      締め切り  9月末
>
>   選考委員は 井上ひさし、川本三郎、高樹のぶ子、養老孟司、山折哲雄
>
>   お友達にも紹介下されば嬉しいです。
>   ダメモトと思っていますが、名前が出るだけで嬉しいので、宜しくお願いします。


新作案内


涼しい秋風にほっとひと息吐いたのも束の間、再び、真夏のような暑さがぶり返しました。
 この夏も頑張って書き続けたわたくしも、些かばて気味です。
皆さまお元気でしょうか?

9月15日新作が出ます。
立場茶屋おりきの第二弾「行合橋」ハルキ文庫刊です。
一作目で、おりきのファンになって下さった方が多く、本当に嬉しく思っています。

今回は更に面白くなったと思いますので、期待して下さいませ。
そして、ハルキ文庫からは新シリーズも刊行されます。

「出入師夢之丞覚書・母子燕」です。
これは、今までの雰囲気と少し違い、浪人者の夢之丞は男前、滅法女に持て、
そのうえ、剣の腕に覚え有り、裏の仕事として、出入師(何でも屋、仲裁屋)もするという、要領の良い男ですが、
唯一、頭が上がらないのが息子の仕官を夢見る母親……という設定です。
適度なユーモアもあり、また、ホロリともさせ、面白いですよ。これは11月刊行です。

そして12月徳間文庫より短編集「儚月」が刊行されます。
そんなわけで、「照降町自身番書役日誌」は来年1月と2月に続いて刊行ということになりました。
こんな状態で、ヒイヒイ言っています。
皆さまに読んで頂けるのが、何より嬉しく、励ましになります。

宜しくお願い致します!!



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