2008年


明けましておめでとうございます!!

皆さま、良き新年をお迎えになられたでしょうか。
新年の挨拶かたがた、今年の抱負や近況報告、
また1月15日発売の「照降町自身番書役日誌」の第三弾「虎落笛」(もがりぶえ)の
案内をさせていただきたいと思います。

昨年はお陰様で、五冊出版ということになり、忙しくもあり、嬉しくもあった年でした。
とにかく、形振り構わず遮二無二書いてきましたが、
昨年一年、大石内蔵助の家紋入り黒羽織を仕事着にしたせいか、自分でも驚くほど順調に進みました。
毎日着ていたので、現在は袖が擦り切れボロボロです。

今年は、正月早々、思いがけず、女優の小山明子さんの楽屋着が私の所に廻ってきました。
はんなりとした縮緬地に秋の花々、黒繻子の襟がかかっています。
今までとは雰囲気が違いますが、今年は、ようっしこれを着て頑張ろうと思っています。
つい今し方、3月発売の「照降町」四段が上がりました。
これはタイトルはまだ未定です。
引き続き、「立場茶屋おりき」の第三弾の執筆にはいるつもりです。

そして、今年は徳間文庫より新シリーズも発表されます。
「夢草紙人情ひぐらし店」浅草が舞台です。乞うご期待!!

そんなわけで、今年は更に忙しくなりそうですが、自分ではやる気満々です。
どうか、引き続き、声援を下さるようお願い致します。

今までの本が次々と増版にかかってもきました。
今井絵美子の名前が徐々に浸透してきたように思え、有難いことです。
そして、嬉しいお知らせがもう一つ。「蘇鉄のひと・玉蘊」が文庫になることになりました。
単行本は発行数が少なく、まだお読みになっていない方も多かったので、
今度、文庫となれば、更に多くの方に読んで頂け、有難い限りです。

そして、今年、一番願うこと……。
「群青のとき」と「美作の風」の長編が、なんとか単行本で刊行されることです。
昨年も一生懸命願ったけど、叶いませんでした。今年こそ、と願ってやみません。
作家として、もう一段ステップアップするためにも、必要なのですが、なかなか思うようには行かないものですね。

でも、諦めずに頑張ります。
どうか、今年一年、宜しくお願い致します。


春ですねえ


3月の声を聞き、すっかり春らしくなりました。
今日は桃の節句。わたくしも今宵はちらし寿司を作り、ささやかに雛祭を祝うつもりです。
62歳になっても、心はまだ乙女のつもりです。

3月15日頃、「照降町自身番書役日誌」の第四弾「夜半の春」(廣済堂文庫)が刊行されます。
今回は、前作「虎落笛」の続編的な作品で、喜三次と香苗の間で一つの区切りがつきます。
前作に引き続き、読み応えのあるものに上がったと自負しています。
どうか、前作を読まれた方は引き続き、まだお読みになっていない方は前作も合わせてお読み下されば嬉しく思います。

 たった今、「立場茶屋おりき」の第四弾「秋の蝶(てふ)」を書き上げました。
これは4月発売予定です。
自分で言うのもおかしいのですが、ものすごくいいよ〜〜/\“ 
乞うご期待!!

なんだかこの頃、書きながら、わたくし自身がおりきになったような気でいます。それほど、入れ込んでいます。
そして、いよいよ明日からは徳間文庫の新シリーズ「夢草紙人情ひぐらし店」の執筆に入ります。
今年も、ひと息入れる間もない忙しさですが、これはわたくしにとっては良いサイクル。
乗っているときにジャンジャン書かなければと思っています。

いつもながら、皆さまの温かいご声援に感謝しています。
有難うございます!!


Subject: 美作の風


> 朝夕、秋の気配を感じるようになりましたね。なんだか、今年は夏が異常なほど暑かったせいか、秋が来るのも早いような気がします。
> さてさて、お待たせしました。
> 9月5日、待望の単行本「美作の風」が角川春樹事務所より刊行されます。

> 以前にも少しお話ししたと思いますが、享保の改革の頃、岡山の津山藩で実際に起きた百姓一揆(山中一揆)をテーマとした長編小説です。
> これは処刑された人が百五十人近くという、実に悲惨な一揆でした。何故、このような結果になったのでしょうか……。
> 何か理由があるはずだと思い調べてみましたら、やはりありました。

> 藩には藩のそうしなければならない理由が、そして、百姓には抵抗しなければならない理由が……。
> それで、これは是非、皆さまにも知ってほしい。そんな想いで小説としてフィクションを交えながら書きました。
> 一揆ものは暝いのでと思わないで下さい。

> 決して飽きることなく、感動的に最後まで面白く読み進めるように仕上がったと思います。
> これは、どうしてもどうしても、読んで頂きたい。

> 小林多喜二の「蟹工船」が再ブームといいます。そうなのです。
格差社会の今だからこそ、「蟹工船」であり、「美作の風」なのです。

> 作家、今井絵美子の本領を問うべき作品と自負しています。
> 一人でも多くの方に読んで頂きたいと思っています。
どうか宜しくお願い致します!!


Subject: ランティエ


> 「美作の風」既に店頭に出ていると思います。
> 同時に、角川春樹事務所からランティエがPR誌として発売されており(200円)、
この中に「美作の風」がわたしへのインタビュー記事として掲載されていますので、こちらも是非読んで下さいませ!!

> またまた残暑が厳しくなりましたが、くれぐれもご自愛下さいませ。
>


こちらは今朝の朝日新聞に広告が載りました。
今回は皆さまが興味を持って下さり、新聞の取材も次々に参ります。
二日ほど前、読売新聞に大きく載りました。

中国新聞、毎日新聞も取材済みですが、中国は日曜日の読書欄の(著者に聞く)というコーナーに載るらしく、
今週か来週の日曜日ということです。
毎日新聞は全国版の(人)というコーナーで、こちらもまだ掲載日は決まっていませんが、近日中に乗ると思います。

その他に、既に読んで下さった方から感想なども入ってきます。
14日は啓文社ポートプラザ店でサイン会が開かれます。


Subject: 出入師夢之丞覚書第二弾


> すっかり秋めいて参りました。
> 瀬戸内の秋、この頃はとんと松茸にはお目にかかることがありませんが、
栗、梨、葡萄、そして海の幸では脂の乗ったギギや秋刀魚、小海老など、
つくづく瀬戸内に生まれて良かったなァと思う季節です。
> さて、9月初旬に刊行されました単行本の「美作の風」、もうお読みになって下さいましたでしょうか。
> お陰様で大変好評で、先日行われたサイン会にも沢山の方に来て頂くことが出来、感激しております。
本当に本当に、有難うございました。

> 引き続き「美作の風」が順調に売れてくれるともっともっと嬉しく思います。
> そして、まだ「美作の風」の感動もさめやらぬ10月15日、
ハルキ文庫より「出入師夢之丞覚書」の第二弾「星の契」が刊行されます。(福山当たりでは2、3日送れる場合もあります)
> 第一弾「母子燕」で夢之丞ファンが沢山出来たと思いますが、
今回は更に面白く、夢之丞の活劇も期待されますし、
母真沙女の思いがけない強かさやユーモアのある場面も出てきますので、皆さま大いに期待して下さいませ。

> 夢之丞を慕うおぶん、そして夢之丞が何故か気になって仕方のないおりゅう……。
> さてさて、彼らはどうなるのでしょうか。
> どうぞ、「星の契」をご期待下さいませ!!

> 尚、10月10日(金)の毎日新聞の人欄にわたくしの記事が掲載されます。
> 全国版ですので、どうぞお見逃しのないようにお願い致します。
> 予定ですので、掲載日が変わることもあるかと思いますが、その際は改めてご連絡差し上げます。
> どうぞ宜しくお願い致します。