タイ便り−2



この南国の空気を写すのは難しいですが、色々ビックリする事を並べて行けば、判ってもらえるでしょう。
一ヶ月滞在の半ばで、一時シンガポールに小旅行しました。
今回はそこまでの部分を送ります。


1=日本食の昼食。餃子に海老フライ、魚の煮物。エッ!と思うような完璧なメニュー。
これは仕事先、日本企業工場でのお昼。工場はタイ人が4000人働く大きなもの。
日本人が管理職で約20人が勤務。
その日本人のための「憩いの家」という宿舎が敷地内にあり、そこでは朝昼夕と日本食が出る。
作るのはタイ人だが、何でも初代に滞在した工場長の奥さんが一生懸命教えたとの事。
その20年以上前の苦労の結晶がこれ。
レベルはかなり高い。
この昼食のおかげで僕も一ヶ月乗り切れたようなもの。
2=工場内にはこのような祠があり、何かが祀ってある。
いつも花が飾られている。
3=毎朝8時から日本語のラジオ体操。
その後タイ国歌に合わせて国旗掲揚を行う。
今時の日本でも珍しい光景かも?この敷地内には日本の高度成長期の時間が流れている。
皆でがんばって幸せに・・・そういう時代だった。
見ていて胸熱くなる光景。
4=しかし、やっぱり楽しく仕事!という息抜きも必要。
今日はミス工場コンテストが社員食堂であるというので出かけて、そこでタイ人と一緒に食べる。
奥のステージで準備が着々と進む。
5=こ、この味の素、トウガラシ、ラー油のどんぶりを見よ!半端ではない。
これを昼に食べて、尻に火がついた状態で生産すれば凄いことになるのでは・・・と心配になる。
6=コンテスト開始!工場で生産されている素材をうまく使った衣装に拍手。
そして今日の特別ゲスト、気持ち悪い、女装したオトコが出演!。
ヘソから下に繋がる体毛が見えているので、もうおかしくて腹が痛くなった。
場内も大爆笑。
他の正常な女性はどれも美人。
7=尊敬したくなる、この強者!未だ現役。
この国の底力のシンボル。

8=凄い、タイの小鳥は字が読めるのか!と驚いたが、どうもそうではないらしい。
南国なので動物類が多い。
敷地内の側溝に体調1mの大きなトカゲが歩いていたのには仰天。
写真を撮れなかったのが残念。
9=夜祭りに出かける。タイの特徴は袋の文化。
コーラまで袋につめてバイクのハンドルに下げて家に帰る。
ここでは熱々のスープまで入れて売っている。
だいたい食用のビニールなのか、そんな物を食べて身体に悪く無いのか・・・と考えだすとキリがなくなる。
僕はどっちみち下痢だから、あまり考えない方がヨロシ。
10=出たー!ゲテモノシリーズの屋台。これは手前が昔良く遊んだオケラ、奥がイモムシ。
しかし良くこれだけ集めたよね、養殖かな?
「養殖モノは味がいまいち、やはり天然だよ!産地はドコドコで、時期はいついつ・・・」
なーんて会話をするのだろうか?
11=イナゴの凄いデカいもの。
唐揚げだ。
これに、タイのシンハビールが最高!。とかね。
12=右はカエルの姿揚げ。カりカリだ。
左はゲンゴロウらしいが、どう見てもゴキブリの親戚にしか見えない。
材料はともかく、揚げた油が悪そうで、これを食べての腹痛はものすごいだろうと確信した。
13=滞在の半ばでシンガポールに小旅行。
ガーデンシティの名にふさわしく、緑が多い市街地。
夕食前の散歩に出かける。
14=散歩写真1。
うーん、やはりそこにそれを貼りますか?何故なの
か不明だけれど、誰かが貼ったのだろう。
15=散歩写真2。路面上の抽象画。
16=散歩写真3。電器屋にて。
日本製であるかのように思い込ませるべく日本語を刷り込んだ中国製ジャー。
「電気ジセーポツト」は多分誰かが手書きで
「電器ジャーポット」と書いたのを真似たためであろう・・・と推測する楽しさ!。
「ャ」と「セ」は似てるものね、と納得。
次に、「自動ロック、給水うクうク、持ち運びうクうク」・・・もう読むだけで心が浮き浮きしてくるこの名文は、
「給水ラクラク」が語源だ、と私は20年に渡る研究の経験から鋭く推測。
今月の学会誌に「解明されたジャーポット碑文の謎」として発表します。

しかし!その後がまた難題だー!4行目から読んでみて下さい。
なぜこうなったか判りますか?そう、原文が横書きだったのです。
それを縦書きにする段階での現象です。

最後の行「電源をはずしても注ばます」という、万葉かなの世界。
これは「注げます」が原文でしょう。
その「げ」が「ば」に変化したものです。
この特徴的変化は「げば変格活用」と呼ばれていませんので、ひっかからないように。
17=シンガポールのシンボル、マーライオン。
本で見て、何だよ、これは。
大きけりゃ良いってモノでもないぜ。これが8m、
でも
フィレンツェのダビデが5mであの迫力だぜ・・・と全く行く気がしなかった僕が行く気になったのは
「世界3大ガッカリ」の一つ!と言う言葉。

それなら見てやろうではないか、とヒネくれてますね、アタシ。
ちなみに他の2大ガッカリはヨーロッパにあるので、全部制覇するぞ!
18=何故、こんな汚い船を撮ったのか?
それは川岸の看板に「ボートによるクルーズ観光」と書いてあったからです。
クルーズですよ、クルーズ。
これが!
19=中国庭園見学、その屋根のかわいい一群。
20=タイに戻った最初の食事。
レストランのテーブルで、微笑む美女とプラスティック耐熱食器。
タイにはタイ料理はあっても、食卓文化と言うのは無い国かもしれない。
21=翌日から仕事の後半がスタート。
一緒に仕事していたイタリア人技師のカバン。
プロである事が伝わってきます。