DIGITALIA-2006/02



今月はモデナ、リミニ、パドヴァの映像です。

今年頭、シチリア・シラクーザはアルキメデスの生まれた街、そしてパ
ドヴァはガリレオが教鞭を執った大学の街です。
アルキメデスの原理、ガリレオの法則・・・と高校で物理に苦しんだ僕
を改心させる様な1月でした。

いやいや、アメリゴ・ヴェスプッチのフィレンツェ、コロンブスのジェ
ノヴァ、マルコ・ポーロのヴェニス・・・と高校で歴史に苦しんだ僕を
も改心させてしまうかな,イタリアは?


01−モデナのオペラ座で舞台美術に関わる日本人のK子さんを訪ねる。
テアトロ天井裏の工房で、大きな背景幕を描いている。
1mくらいの筆を使って、手描きだ。
今はほとんどプロジェクターで投影するので、こういう事をやる人が減っているという。
向こうにあるのは8X25mくらいの幕で、大きな空と雲が描かれる。
モノを造る現場と言うのは、人間の暖かみがある。
02−調色室の壁。それだけで、ほとんど作品だ。
03−古く太い梁が造る空間に夕陽が射す。
04=リミニの国際菓子見本市にて。
日本人H氏のパフォーマンス。黒山の人だかり。
技の勝利。
05− 全てを砂糖で造ったオブジェ。
テーマは「食と歌と愛のイタリア」だそうだ。
06=パドヴァに移動。歴史的市場を視察。
何でも、新鮮なものが、いろいろある。
07− 肉文化の一端、ハム関係の店。
日本のサラミはサラミでない・・・とイタリアに来てから判った。
08−左が生ハム。日本の生ハムは生ハムでない・・・と判った。
奥に羊と豚が仲良く。
右の棚には七面鳥、雄鶏、ウサギが並ぶ。
09− 乳製品文化、チーズ各種、これは全体のほんの一部。
日本のチーズはチーズでない・・・と判った。
10−チョコレート文化。
専門店のウインドウ、うーん、危険なゾーンだ。
日本のチョコは、結構ウマいと判った。
11−野菜関係に廻る。左がシチリアの絶品トマト,パキーノ種。
右がカリフラワー。
日本のトマトは・・・。イヤもう言うのは止そう。
12− 左の紫はラディッキョ・トレヴィザーノ、下の写真のようにグリルすると、ほろ甘苦くハマる味。
一方、右がラディッキョ・ディ・キョッジャで、これは生で食べる。真ん中はフィノッキョ。
13−ラディッキョ・トレヴィザーノのグリル。
これが好きになる頃は、イタリア病がかなり重くなっています。
14−悪ガキ4人は何を企んでいるのか?
15−カウンターの一角。自然体でいて、味がある。
なかなかの腕前。
16−パドヴァで一番うまいケーキ屋さんのプチケーキ群。
クリームにパワーがあった。乳製品の勝利だ。
17−アンティークショップのウインドウ。裕福な街だと知れる。
18−道路の一部を掘り返し、土管を埋めた後に石畳を元通りにする作業。
なぜササッとアスファルトにしないのか、こんなに手間をかけるのは何故か、
よく考えてみよう。
19−路面三態。上半分が今回は手を付けなかったところ。
下の右が土管を埋めてから石を並べ、元通りにした昨日までのところ。
  下の左が今日,並べた部分。
歴史を守って行くと言うのは、容易では無いが、便利さだけで世界を仕切ってはいけない。
20−分別ゴミの回収作業。これはプラスティック系のもの。
クレーンのフックが、なかなかうまく引っかからずに、クルマが渋滞している。
   でも皆のんびりと待っている。時はゆっくりと流れる。
21−ベランダに干された自転車? まさか。
下に置いておくと盗まれるからです。
22− どうしたんだ、そんなにショゲ返って。
下を向いてないで元気出しなさい、失恋したくらいで!
23ーそうだよ、僕を見なさい!一人でモノ乞いしているのだ、何だ失恋の一人や二人!
24ーほとんど無駄な装飾だが、美しい。
200年は経ってないにしても。
25ーもはや歴史の無い街には住めなくなってしまった自分に気付く。