5月号
イタリアに生きていて感じるのは、「モノを食べる、飲む」行為の基本
は「時間をかける」ということです。
あえて時間をかける。そこには日向があったり、教会の鐘が鳴ったり、
発泡ワインの泡が消えて行ったり、ジェラートはゆっくりと溶けて行っ
たりします。
ガツガツ食べない、あわてて飲まない・・・ゆっくりと時
間そのものを味わうのがこの国の文化なのです。
友人との夕食に3時間 も4時間もかける、
極めて非効率な食事法に慣れてしまうともう元には
戻れませんからご用心ください。
1=南イタリア某村の広場地下にある、共同のオリーブ絞り場遺跡。 岩 盤をくり抜いて作った凄いもの。 オリーブオイルは、食用としてはもち ろん、灯油として貴重だったので、ここには泊まり込みで警備する人が居た |
2=それは大きな石臼で潰してから絞り出した。 |
3=感心したのは、天窓のガラスに刻まれた石畳模様。 いよっ、やる事 が細かいねー、そこの職人! |
4=軽ーく、前菜が怒濤のように繰り出して来る。 |
5=パスタが軽ーく3品ほど。まだ大丈夫ですよ。 |
6=素敵なグラスなので、思わず一枚。これで飲む相手捜しが難しいか な。 |
7=北イタリアにてグラッパ蒸留見学。 体内時限爆弾製造現場だ。 アル コールは慢性自殺者の必需品。 |
8=ミラノにシフトし、ワインが15万本ある食材店ペックのカウ
ンターにて軽く一杯。 せっかくだからバローロ。 |
9=文化交流の通訳で小学校視察。 イタリア人から見た日本のイメージ が間違いだらけで楽しい 。しかし、先生!一番の間違いはイタリア国旗 の色の配列じゃないでしょうか! 赤が右だろー! まあ、この辺がラテン の国の良いところ、気にしては(生きては)いけないよ。 |
10=クレモナの広場にて。 手を握り、見つめ合い、教会の鐘が鳴 る・・・恋愛盲目病は接触感染です。 |
11=えーい、当てつけられたオレはシシリアのカッサータだ。 大丈夫、カラダには悪くない、悪くない!。 |
12=友人と3年ぶりに食事。 味よりも色の使い方がウマい。 |
13=エーイ、今日は行ってしまえ!というデザート。 |
14=翌日は某シェフと一年ぶりくらいで食前酒を。 聖なる豚様の各種 盛り合わせ。 エーイ,今日も行ってしまえ!。 |
15=春浅いトスカーナに戻る。 ここはまだ、誰も連れて行ってない秘 密の場所。 |
16=日向ボッコしながら昼間からプロセッコかな、どう? |
17=食べ過ぎるとダビデもビーナスもこうなりますよ! |
18=・・・というので、ドクターのところへ血液検査に行く。 机が薬 に埋まっていて笑えた。 信頼できる医者とはこういうタイプだろう。 |
19=検査結果は上々であった。 普段が粗食だからね。 さっそく祝いに ジェラートを食べに行き面白い灰皿を見つける。 |
20=オリーブだけで数種類選べる幸せな市場。 これだよ、「豊かな食 卓」とは! |
21=アスパラガスの季節到来。 フェラーラ南のアスパラは最高! 卵を グジュグジュで食べる至福な時間。 |
22=ボローニャの公園へ数年ぶりで。 この建物は何?大気汚染観測 ボックスです。 まあ、民衆に愛されているのが良く判る。 |