vol.2


ミラノ。
子供二人を乗せるための自転車から後輪だけを盗むとは、ココロ貧しい都会ですな。
スーパーカーの代名詞、ランボルギーニ社にて技術講習会通訳。
通訳冥利に満ちた、楽しい一週間だった。
クレモーナ近郊小旅行連作。
泊まった荘園が素朴で素敵だった。昔の領主の城にある4部屋。
広大な庭には「暗い湖」と言う名の池がある。
中世の城の一室がキッチン。イタリアの田舎にある、親戚の家に帰った感じ。
これから遅い朝食です。
このいい加減さこそ、ストレス解消 の特効薬。
アメリカ人のニコラスが世話してくれた。
彼はアーティスト。工房を見せてもらう。
汚れたエプロンも(のほうが?)作品のよう。
夜に訪ねた店の鴨胸肉ハムに言葉をなくした。
寡黙にして、ワインとの関係を深めて行く夜。
うーん、完敗に乾杯じゃ。
フィレンツェ大聖堂連作。
漢字を書いて売る中国人、お巡りさんが着たらすぐ逃げられるように折りたたみの台で仕事中。
でも結構ハヤってます。
一方、物乞いするジプシーもいます。こちらは皆に無視されて少ないもうけ。
そこのアナタ、芸は身を助くアルよ。
大聖堂頂上にて、落書きを読んで行く。
一人の青年が、一人の娘を愛し続けると言う、苦行に似た狂気の記録。
その日々があまりに強烈なので、思わず、柱に書きとめずにはいられなかったのだろう・・・
おぬし、まだ若いのう。
でも、もし別れても、ぜひ書き続けてくださいな。
バレーゼ連作。
ミラノに滞在。現代美術インスタレーションのコレクションで有名なパンツァ美術館を訪ねる。
クルマで出かけ、ようやく着いたらドシャ降りの雨。
クルマから出られないので、シートを倒して一休み。
クルマのガラスルーフに溜まった水滴をデジカメで写す。
宇宙に浮遊する小惑星のイメージを狙う。
現代美術のインスタレーションって言うと、何というか、クソ面白くないものばかり。
この大富豪は本当に欲しくて購入したのかな?と聞いてみたくなる。
ところが、古い建物だけに僕を唸らせる美しい一角がある。
この廊下の方がよっぽどキレイだけれど。
またまた素晴らしい、裏門のところ。
たくさんの繊細な色達。これこそ素敵なインスタレーションではないの?
パルマの農家を訪ねる。
ヒイオバアちゃん84歳(右)、オバアちゃん60歳台(中)、娘40歳台(右)の女三人が作るニョッキ。
何もせず、それを見ている14歳の少年。
こうして家庭料理は受け継がれます?。
その家の入口。
「俺がここを見張っているからよ、自己責任で入ってくれよな!」という注意書き。
ハッキリしていて良いなー。
古い歴史を持つ寄宿舎学校を訪ねる。
これは会議室。フレスコ画が凄い。
こういうところで学問をやり直したいね。
機械通訳のため、またタイに飛ぶ。
バンコックに着いてすぐに近くのラーメン屋に行く。
餃子、ラーメン、日本の新聞という3点セット。最高だぜ。
携帯電話機を購入。
違法の行為である、日本語版改造をしてもらった店の片隅。
こういう職人の仕事場って、大好きです。
アンちゃん、期待してまっせー!日本で買うと6万円以上するものを5万円以下で購入。
その晩は韓国焼き肉。絶妙の味で満足。
明日から仕事だー!と言う決意が全く上がってこないタイの空気。
奥の深い国です。
タイからイタリアに戻り、中部イタリアの荘園視察。
キノコ産地の有名な店で、ムッソリーニが泊まったと言う宿。
朝飯の時間、既に外には夏の陽射しが。
パルマ近郊のチーズ工場視察。
工場直営のコーヒーカウンターには信じられないテーブルが。
オッパイの部分はちゃんとゴムになっていました。
やる事が細かい!
パルミジャーノの味を決めているのは結局、職人の手です。
今は固まり具合を見ているところ。
究極の生ハムと言われているクラテッロ工場視察。
熟成はお城の地下で、こういったものが2000本以上吊るされていて、カビを付けている。
一ヶが数万円だから、ここにはものすごい金額の資産がぶら下がっている計算。
資産が豚の膀胱に包まれていると言う・・・食の王国だ。
イタリアは凄い。

vol.3ヘつづく

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